自己がん組織がなくても治療機会を拡げた、人工がん抗原「WT1ペプチド」
◆ WT1ペプチドとは?
WT1とは、大阪大学大学院杉山治夫教授等によって、ほぼ全てのがんに発現していることが報告されているがん抗原(がんの特徴)です。このWT1ペプチドを用いることによって、より多くのがん患者様にがんワクチン療法「樹状細胞ワクチン療法」を提供できるようになりました。さらに、2009年には米国立衛生研究所 (NIH)のグループによって、WT1は75種類の代表的ながん抗原・がん関連抗原の中で最も有用性のあるがん抗原と順位づけされました(*1)。
(*1)Cheever et al., Clin Cancer Res., 2009 Sep; 15(17): 5323-37.
The prioritization of cancer antigens: a national cancer institute pilot project for the acceleration of translational research.
◆ がんワクチン療法「樹状細胞ワクチン療法」を進化させるWT1ペプチド
樹状細胞ワクチン療法は、樹状細胞にがん抗原を認識させ、それをリンパ球に覚え込ませることによって対象となる抗原を持つがん細胞を狙い撃ちにする治療法です。
したがって、どのようながん抗原を用いるかが、治療の可否や臨床効果を左右することになります。樹状細胞ワクチン療法に用いられる主ながん抗原として、自己がん組織があります。しかしながら、過去に手術を終えていたり、病状の進行により手術ができないといった理由により、治療時に自己がん組織を確保できないことが少なくありません。
自己がん組織が確保できない場合、人工抗原(人工的に作製されたがん抗原)の使用が検討されます。しかしながら、ほとんどの場合、WT1ペプチド以外の人工抗原は、がんの種類によってその使用が制限されてしまいます。WT1ペプチドも適合するアリルによる制限はありますが、数多くの固形がんや血液がんに高発現しているWT1を樹状細胞ワクチン療法における抗原として用いれば、自己がん組織の確保が困難な患者様に対しても樹状細胞ワクチン療法を提供出来るようになります。
◆ WT1の各がん種における発現率
◆ WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法を提供している医療機関
WT1ペプチドは特許化されているため、WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法は、指定された医療機関でのみ受診していただけます。→ 実施医療機関








